サバンナRX-7(SA22C)の制作&完成
- 谷口 聡太郎
- 2022年2月27日
- 読了時間: 3分
今回はハセガワの新しいキットのマツダ サバンナRX-7(SA22C)を制作しました。

実車は1978年発表との事ですからスーパーカーブーム真っ只中に登場した感じでしょうか。
当時の私はリトラクタブルヘッドライト=スーパーカーと思っていたのでコレもスーパーカーの一種と思っていました。
今、考えるとロータリーエンジンなんだからスーパーカーよりよっぽど凄いんですけどね。
コスモスポーツと並ぶマツダの傑作と思います。
キットについてですが、プロポーションはとても良いです。文句の付けようがありません。デフォルメも無くプラモっぽさが見当たりません。完璧ですね。
リトラクタブルヘッドライトの勘合具合もスープラに比べるとかなり良くなっています。リヤハッチの勘合もやはり良くなっています。
足回りの精密さもこれまで通りです。良く出来てます。
但し、このキットにもよろしくない点がいくつかありました。
ハセガワはキットを単品で出すことはあまり無くバリエーション展開を考えて設計します。このキットもバリ展が計画されていてデイトナ仕様のレースカーが発売されました。で、なぜかデイトナの方がベースになっているので市販車の方に余分の作業が必要になっています。
まず、ボディー側面にリベットがモールドされているのでそれを削り取る必要があるのですが、こんな目立つ個所の加工なんてちょっと酷いと思います。広い面積の平面の加工とか難易度高過ぎです。よほど上手くやらないと致命的な傷が残りかねません。
さらに市販車にしかないサイドモールが別体になっていて塗分けは楽なんですが元々あるモールドとはピッタリとハマらずに微妙にズレていてモールの取り付けが超絶難しいです。もう少し取り付け易く出来ないもんでしょうかね。
あと、バリ展とは関係ないんですがエンブレム類が分厚過ぎて醜いです。あのサイズのロゴをパーツにできるのは凄い事だと思ますが、それでもまだまだ分厚過ぎです。今回は半分ほどの厚さに加工しましたがやっぱり分厚過ぎました。これはやはりメタルインレットにするべきだと思います。
さらにシート柄のデカール貼りがムズ過ぎました。こればっかりは他に方法が無いから仕方ないんですが・・・もうやりたくありません。さらにメーターパネル内のウインカーの矢印が小さすぎて矢印の方向が判別できませんでした。拡大鏡を使っても判らないサイズなので次に作る時は迷い無く省きます。
という事でこのキットは一見作り易そうに見えますが実は色々な罠が仕掛けられているので初心者や初級者の方がうっかり触ると大火傷を負うかもしれない要注意キットです。気を付けましょう。
腕に覚え有りの方がキッチリ作るとかなりカッコイイ物が出来上がりますので上級者の方は是非作ってみてください。
最新作展示室に完成写真を多数掲載していますので良かったらご覧ください。
Comments